炎症性腸疾患は、嘔吐、下痢、食欲不振、血便などが慢性的に生じる胃腸の病気です。


犬や猫の炎症性腸疾患


炎症性腸疾患は、自己免疫疾患の一つで、免疫に関わるリンパ球や形質細胞、白血球の一種である好酸球などの胃炎性細胞が、腸管の粘膜固有層にまで浸潤し、腸粘膜を傷付けて潰瘍を起こす病気です。
炎症性腸疾患は、嘔吐や下痢、食欲不振が慢性的に続くため、徐々に衰弱していきます。

炎症性腸疾患の治療

炎症性腸疾患は、何歳であっても発症する可能性はあります。

炎症性腸疾患の治療には、腸粘膜の炎症を抑えるために、副腎皮質ステロイド薬の投与が基本となります。

原因が食物によるものであれば、原因物質を除去した消化の良いフードに切り替えて様子を見ます。

治療は最低でも2~3ヶ月は続ける必要があり、場合によっては生涯にわたって治療を継続する必要があります。

寄生虫に感染している場合には、駆虫剤を使用し、リンパ肉腫が原因になっている場合には抗がん剤を使用する事もあります。

炎症性腸疾患は、薬によって一時的に症状を抑える事はできますが、完全に完治する例はとても少ないと言われています。

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炎症性腸疾患の原因は、遺伝性、食物アレルギー、細菌やウイルスの感染、もしくは、それらの複合的な要素によって発症すると考えられています。
炎症性腸疾患の末期症状は、腸粘膜からのタンパク喪失が激しくなるため、重度の低タンパク血症を起こして腹水が溜まってくる場合もあります。