炎症性腸疾患は、嘔吐、下痢、食欲不振、血便などが慢性的に生じる胃腸の病気です。


犬や猫の炎症性腸疾患


炎症性腸疾患は、自己免疫疾患の一つで、免疫に関わるリンパ球や形質細胞、白血球の一種である好酸球などの胃炎性細胞が、腸管の粘膜固有層にまで浸潤し、腸粘膜を傷付けて潰瘍を起こす病気です。
炎症性腸疾患は、嘔吐や下痢、食欲不振が慢性的に続くため、徐々に衰弱していきます。

炎症性腸疾患の症状

炎症性腸疾患は、長期に下痢や血便が続く、原因不明の難病です。

食中毒と違い、数日で良くなる事がなく、長期にわたって良くなったり悪くなったりを繰り返しながら症状が続いていきます。

炎症性腸疾患を発症すると、下痢が慢性的に起こるようになりますので、粘液や血液の混ざり合った便が長期的に続くようになります。

食中毒の下痢に比べると、経過がとても長く、発熱などの細菌感染の兆候が少ない事で、ある程度区別する事ができます。

炎症性腸疾患は下痢が長期的に続くため、適切な治療をおこなわない場合は、脱水や栄養不良を引き起こし、徐々に衰弱していきますので、早いうちに動物病院で詳しい検査を受ける必要があります。

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炎症性腸疾患の原因は、遺伝性、食物アレルギー、細菌やウイルスの感染、もしくは、それらの複合的な要素によって発症すると考えられています。
炎症性腸疾患の末期症状は、腸粘膜からのタンパク喪失が激しくなるため、重度の低タンパク血症を起こして腹水が溜まってくる場合もあります。